月刊土鍋vol.1開催レポート
こんにちは。Barbara Poolインターンの永淵です。
暑い夏を越えて、秋の涼しさをひんやりと感じる今日この頃。
夏の終わりを感じさせる季節を、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、9月11日(火)morisolaにて開催しました「月刊土鍋の会vol.1」のレポートです。
7月のはじめます回(vol.0)の開催を経て、第1回目の開催となりました!
「月刊土鍋」は、現代美術アーティスト・EAT& ART TAROさんとだいたい月に1回、土鍋を囲む集まりです。
旬の食材を楽しみながら、土鍋のふるさと三重県四日市市から取り寄せた土鍋をみんなで育てていきます。
今回はVol.1の様子をご紹介していきたいと思います。

Vol.1の開催に合わせて、月刊土鍋の主役であるこちらの土鍋が、三重県四日市からやってきました。
土鍋をつくっているのは、株式会社華月「大黒窯」の藤井さん。
創業は、なんと江戸時代!大正時代からは萬古焼の窯元として花器を手がけはじめ、昭和時代から土鍋作りをはじめたそう。
実はBarbara Pool瀧口の友人、土鍋ちゃん(もちろんあだ名です)のご実家。現在、修行中の土鍋ちゃんセレクトで2種類の土鍋が届いました。
右側は、IHや電子レンジにも対応するとても丈夫で間口が大きい土鍋。もう一つの左側は、6合炊きのご飯鍋です。
前者を茶鍋、後者を黒鍋と呼んでいくこととしました。
そして、今月の土鍋は、
「新潟のキノコ蒸し-徳島スダチのフレッシュポン酢を添えて-」です!

どどーん、今回頂いたキノコの種類はなんと9種類!
写真からだけでも、迫力が伝わってきます。
これら全部、大地の芸術祭開催中の新潟からTAROさんが買い付けてきてくださったのです。
新潟県は、キノコ総生産量が長野に次いで全国第2位。今、旬のキノコは、新潟のいたるところで売られています。また南魚沼市の六日町にはCMなどでおなじみの雪国まいたけの工場があり、隣接している「雪国まいたけ物産館」で各種きのこ狩りができるとのこと。イベント前日、東京に戻ってくる前に直売場や雪国まいたけ物産館を回って新鮮なキノコを入手してきてくれました。
※TAROさんは、今年の大地の芸術祭に作品を発表していました。
詳しくはこちら
さあ、華月さんから届いた土鍋2種類をフル稼働して、
9種類のキノコたちをタイムラインに沿って食べ比べていきます。

雪国とついているキノコは、雪国まいたけ物産館で入手した雪国ブランドのものです。
まず最初に頂くのは「雪国しめじ」と「大粒しめじ」。
しめじの食べ比べです。

湯を張った土鍋に入れて待つこと10分。
蓋を開けると…、

じゃーん!とても美味しそう!!黒鍋には「大粒しめじ」が。
同時に、茶鍋の方もちょうど蒸し上がりました。
こちらは「雪国しめじ」。

早速ポン酢と一緒にいただきます!
ここで活躍するのが「徳島のスダチ」。Barbara Pool瀧口の実家から届いた今旬のスダチ。

その場でスダチを搾って、1日だしを漬け込んだ醤油に入れて・・・「徳島スダチのフレッシュポン酢」の完成です!
「大粒しめじ」と「雪国しめじ」。
しめじ比べをしてみた結果は、名前の通り大粒しめじの方が大きくて少し固めの食感。雪国しめじは、大粒しめじに比べるとサイズも小さく白くて柔らかったです!
さあ、どんどんキノコを蒸していきます!
続いてのキノコは、「ヒラタケ」と「ヒマラヤタケ」。

こちらが、ヒラタケで、

こちらがヒマラヤタケ。
よく似た名前をしたこの2つ、実は形もとても似ているんです!

ヒラタケとヒマラヤタケはキノコ特有の香りをしていてとても香ばしく、みなさん香りまで楽しまれていました。
特にヒマラヤタケの香りは、上品でフルーティ!こんなキノコは初めてです。
続いて、黒鍋では「雪国エリンギ」「津南まいたけ」を蒸していきます。

こちらが雪国エリンギ。他のキノコに比べると随分さっぱりしているように感じました。

こちらは、津南まいたけ。津南は、新潟県と長野県の県境に位置する津南町のことです。
鍋いっぱいだった津南まいたけも、土鍋で蒸したらこんなにコンパクトに!

色は濃くて、味もどっしりと大地の味がしました。
よく見ると、蒸したまいたけからエキスが出ています…!
このエキスを使って、後ほどあるものを作っていきます!!
茶鍋では、
「きくらげ」→「八色しいたけ」→「雪国まいたけ」の順に蒸していきます。
次のキノコが蒸しあがるのを待ちながら、、、
参加者の皆さんで自己紹介をしていきました。

ご近所で活動している方々を中心に、多種多様なみなさんが集まってくださいました。お店をされてる方、学生さん、クラフト作家さん、デザイナーの方、最近引っ越してこられた方などなど、魅力的な人たちばかり。
美味しい料理と楽しい会話に、とにかく笑顔が絶えません!

また、スダチを使ったお飲み物もいただきました。
その名も「果汁100%!スダチサイダー」!
スダチならではの甘酸っぱさとサイダーが、とてもよく合います。

そんな間に、土鍋のキノコたちが出来上がってきました!

「きくらげ」コリコリした食感が独特の食べ心地です。

「八色しいたけ」
とっても立派な肉付きの八色しいたけ。八色しいたけは、南魚沼市旧大和町八色地区で栽培されています。
蒸して縮んでもやはり立派です。

「雪国まいたけ」最後にいただいたのは、こちら!
先ほどいただいた「津南まいたけ」に比べて、見た目の印象も明るく華やかな香りをしていました。
最後の一品まで、とても美味しくいただきました。
そして、締めは鍋に残ったエキスを使った「キノコエキスたっぷり雑炊」!
これまで黒鍋と茶鍋では、それぞれ別のきのこ達を蒸してきました。
黒鍋・・・
大粒しめじ・ヒラタケ・雪国エリンギ・津南まいたけ
茶鍋・・・
雪国しめじ・ヒマラヤタケ・きくらげ・八色しいたけ・雪国まいたけ
そんな黒鍋・茶鍋それぞれのエキスにご飯を入れて少し煮立たせ、卵と小葱、塩を加えます。

出来上がりが、こちら!

同じ条件でシンプルに作ったにもかかわらず、黒土鍋と茶土鍋で作った雑炊たち、出来上がりはこんなにも色が違っています。
もちろん味も違っています!
黒鍋のエキスで作った雑炊は、コクがあって味も濃かったです。
一方で茶鍋の方は、卵とキノコエキスの風味がとても良くあっていて香り高い印象でした!
お茶碗2杯分たっぷりとキノコのエキスまで堪能して、お腹いっぱい!
(キノコはほとんどカロリーないはずなのですが。笑)
これで終わりかと思っていると…
なんと参加者の方が「きな粉わらび餅」を食後のデザートにと持ってきてくださりました!なんと手作りだそう!

とても柔らかくて、とろっとして美味しかったです。
全部で9種類のキノコたち。
あんなに空腹だったお腹も食べ終わる頃には、9種類のキノコと甘いデザートで、すっかり身も心も満たされました!
そして、まっさらだった土鍋も終了後にはこんな感じに。


茶鍋・黒鍋ともに少し味が出てきました!
土鍋は使えば使うほど、煮えやすく割れにくい丈夫な土鍋に育って行くのです。
普段これほど色んな種類のキノコを食べる機会は中々ありませんが、
味や香りの違いを楽しめてとても楽しかったです。

来月の土鍋は、「季節の炊き込みご飯」。ご興味のある方は、Barbara Poolメンバーまでご連絡ください。次回もお楽しみに…!
